小佐々院長のコラム

子どもの予防矯正第一人者 Dr.小佐々 睛夫

『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。

  • 2014/01/28
  • 乳幼児期

小学生の間に早期矯正治療

歯科検診で虫歯や歯肉炎だけでなく、歯並びの異常があると、いわれたお子さんが随分おられます。
歯並びや不正咬合を矯正するのに適しているのが、この小学生の時期なのです。ほとんどの子どもたちはこの時期に乳歯と永久歯が生え替わります。この乳歯と 永久歯が混合されている時期は「混合歯列期」と言って、顎の骨が乳歯から永久歯に生え替わるために柔軟になっているのです。
従って小学生の時に始める矯正治療では、まず永久歯を抜いて治すことはありません。中学生になり永久歯列になってから矯正治療を始める時は抜歯する可能性が高くなります。

 


まさに歯並びや不正咬合を矯正するのに好適な時期の1つと言ってもよいでしょう。
またこの時期は、子どもたちにとっては義務教育である「小学校」という社会に直面する時期でもあります。
この時期に歯並びや顎の形などで劣等感を抱く子どもは多いものです。
さらに、さまざまなストレスによって指しゃぶりや舌を出したりする癖のつきやすい時期でもあります。そのせいで歯並びが悪くなったり不正咬合になったりする子どもも少なくありません。
子どもたちの劣等感やストレスの原因を取り除き、悪い癖を改善させてあげられるのは、お母さんの愛情です。

ほとんどの場合6歳のときに生えてくるため、一番奥の歯である「第一大臼歯」 は「6歳臼歯」とも呼ばれます。この歯は顎の関節にもっとも近い位置にあるため顎の噛み合わせを決定づける、もっとも重要な歯なのです。もし、初めて乳歯が永久歯に生え替わったらお子さんの成長を喜ぶだけでなく、歯科医に相談してください。多くの噛み合わせの異常、つまり不正咬合はこの時期に早期発見し、 早期治療にあたることができるのです。

成長期の永久歯を抜歯して矯正することは、ほぼありません。
もし抜歯して矯正となれば、すぐに抜歯せず、他の医院に相談してください。

監修者情報
監修者情報

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)

1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
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