小佐々院長のコラム

子どもの予防矯正第一人者 Dr.小佐々 睛夫

『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。

  • 2014/01/28
  • 乳幼児期

舌のスムーズな働きがカギ!!

舌小帯とは舌の裏の真ん中にあるすじ状のヒダのことをいいます。私たちはこの舌小帯によって舌の動きを調節しているのです。
舌小帯が舌の先端近くまでついていたり、舌小帯そのものの長さが短すぎると舌の動きを制限してしまいます。
赤ちゃんのときに舌が上手に使えないことで母乳が吸えなくなります。また哺乳ビンを使ってミルクを飲むときにも障害がでます。


つまり乳首をパクッとくわえられず、じょうずにミルクが飲めないのです。すると、ミルクを飲む量が少なくなると同時に、空気を一緒に吸うため、おなら・ゲップがたくさん出ます。

その他、舌は発音・歯列に大きく関わっています。舌小帯が短いと舌足らずな話し方になったり、舌に押された前歯が出っ歯てきたりします。舌小帯の切除自体は大人になってもできる処置です。しかし舌が自由に動かせないため、それを補うために悪い舌癖につながることもあります。
実際に障害がでてからとなると、それらが引き起こす影響の大きさを考えると、切除をしたほうが良いのです。舌癖がでてしまうと、その癖を治すのが大変になってしまいます。赤ちゃんのうちに舌が自由に動かせるようにすることで将来の舌癖などのリスクを減らすことができます。
舌のヒダはオッパイを吸うこと(吸啜運動)で、また、おしゃぶりをしたり、舌を活発に動かすことで、ある程度は自然に消退していきますが、哺乳ビンでは舌のヒダは消失しません。1年以上の授乳は子どもにとっては大切なことです。

舌小帯が短くて舌の動きが制限されます

監修者情報
監修者情報

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)

1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
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