小佐々院長のコラム

子どもの予防矯正第一人者 Dr.小佐々 睛夫

『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。

  • 2016/03/28
  • 乳幼児期

子どもが「食べる」ということを覚えるために 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

京都市北区 北山 小佐々歯科診療所の小佐々康です。

 

 

 

前回では離乳食の与え方で口唇の力のつき方が変わってくる。

 

そしてその与え方の違いが将来的には病気に弱い不健康な身体の原因の1つになってしまうことをお伝えしました。

 

 

「食べる」ようになる機能は、「運動」と「感覚」が伴わないといけません。

 

 

離乳食開始としてスプーンで赤ちゃんの口の近くまで持ってきてあげるというのは、1つの方法かもしれませんが、

このことが、赤ちゃんが成長して食べれるように繋がるかというと、あまりそうではありません。

 

繰り返しになりますが、機能に対する「運動」と「感覚」を養ってあげなければならない。

 

 

それは、赤ちゃんが

自分で手に持って、自分で口の中に入れ、味わって、飲み込む

 

 

 

これがすごく大事だと言います。

 

 

 

ただ単に親から与えられる離乳食では培われない

「運動」「感覚」がすごく発達されます。

 

 

そもそも現代では当たり前のようになっている、固形物と液体が混ざった「離乳食」というようなものは、昔はなかったと聞きます。

 

 

赤ちゃんが家族が食べているものに興味を示した時に、お母さんは食卓にでているものの中で、食べれそうなものを与えてあげる

そうしてだんだん食べるものが増えてきて、家族と同じものを食べれるようになる

 

 

 

その与え方もスプーンで口に持っていくのではなく、皿にのせて前に置いてあげるだけ

 

 

赤ちゃんも手でつかみ、口に運んでいきますが、もちろんいっぱいこぼすし、よだれもいっぱい出るし、お母さんはお掃除が大変です。

 

 

 

ですが、それが本来あるべき姿なんだと

 

 

赤ちゃんはそうやって食べるものを選べるようになり、一口での適切な量を感覚で覚えていき、噛む飲むという機能も発達していく

 

 

 

離乳食を与える時に赤ちゃんがスプーンを自分で掴もうとする手を、

こぼれるからとその手を抑えてしまうお母さんが多いと聞きました。

 

それを1ヶ月も続けると赤ちゃんは食べる時に自分で体や顔を乗り出しても、

手は全く動かなくなるそうです。

 

 

そのように育ってしまう赤ちゃんは、食べるという行為がうまく体の全体の動きと連動していないと思います。

 

 

 

赤ちゃんが動きまわったり、何でも口にいれたり、ハイハイしたり、指しゃぶりをしたりするのは全部意味があり、自らが育とうとする本能的な行動なのです。

 

過保護になんでもしてあげるより、自由に動きまわらせる方が健康な身体に育っていってくれることが多いのかもしれません。

 

監修者情報
監修者情報

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)

1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
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