『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。
- 2016/04/06
- 幼児期
予防矯正の開始時期
みなさんこんにちは
京都市北区 北山 小佐々歯科診療所の小佐々康です。
当院で積極的に取り組んでいる不正咬合の予防
よく
「何才から始めればよいですか?」
とご質問いただくことが多いです。
通常では混合歯列期(子どもの歯から大人の歯への移行期:だいたい6才~)に入り、
このまま放っておけば不正咬合になりそうだな、
というお子さんは積極的に矯正治療をしていきます
一般には成長が早い女の子は12~14才ぐらい、男の子は14~16才ぐらいまでは顎がぐーっと大きくなると言われています。
しかし、それ以降になると顎自体を大きく広げようと思ってもなかなか動いてくれません。
なので、その成長が止まるまでというのは顎自体を正常な大きさにすることができるとても貴重な期間なのです。
今は放っておいて永久歯が生えそろってから…
というものであれば、歯を綺麗に並べようとしても顎が固まってしまっているので顎自体を拡げることができない
しかしスペースが必要 → (健常な歯を)抜歯
ということになります。
これは健常な歯を抜いてしまわなければならないリスクに加え、
歯列が狭くなってしまう
という大きなリスクもあります。
この方は成人男性ですが、小さい時からのうつぶせ寝でこのような歯並びになってしまいました。
これでは舌が落ち着くスペースがなくなり、
窮屈になってしまった舌は本来は口腔に収まるはずが前にでて口から出てしまったり
喉の方に奥に奥に逃げていってしまったりします
そうなると口呼吸が誘発されたり、
空気が喉を通る時に舌が邪魔をしてしまって酸素不足な身体になってしまい
イライラしやすくなったり、、寝付きが悪くなったり、身体の節々が痛んだり…
良いことはありません!
なので、顎が大きくなれる時に手を加えてあげて
歯が綺麗に並ぶスペースを作ってあげよう、そして将来ずっと健康な身体になるようなお口にしよう、というのが
当院が取り組んでおります予防矯正になります。
では混合歯列期まで(大人の歯が生えてくるまで)は放っておいていいのか?
それまでは生活習慣の改善指導が主になります。
よく噛むこと
うつぶせ寝、横向き寝、頬杖をなくすこと
指しゃぶりをやめてもらうこと
などで、装置をつけて矯正をすることは積極的には行いません。
ただ1つ、例外があり、「受け口」に関しては早めから治療を行っていきます。
詳しくは次回に。

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)
1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
院長紹介ページはこちら
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