『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。
- 2020/07/06
- 幼児期
噛むことの大切さ
みなさん、こんにちは。
京都市北区、北山の小佐々歯科診療所です。
「噛むことは大事」とよく言われるけど、実際にそれはどういうことなのでしょうか?
今回はなぜ噛むことが大事なのかを説明させていただきます。
「噛むことはよくないよ。あまり噛まない方がいい」とは聞かないし、あまりそのように思う人はいないと思います。抜歯やお口の外科処置をした時は例外ですが。
みなさんも「噛むことは大事だなー」と心の中では思っている方は多いのではないでしょうか。
では実際にいつもどれぐらい噛んでいますか?
お子さんがおられる方は、「よく噛みなさい」とは注意するものの、じゃあどれぐらい噛めばいいのか?
子どもさんを多く見させていただいていますが、本当に噛む回数が少ない子が多いなと感じています。
なぜそんなことがわかるのか?
それは歯や顔の形が物語っています。
あまり噛まない子は、下の奥歯が内側に倒れていたり、上の奥歯が捻れています。
そして顔が縦長になりやすい。
なぜそのようなことが起きるかというと、上の奥歯と下の奥歯は山と谷がありデコボコしています。
それは上下の山と谷がちょうど合わさり、効率よく物をすり潰すためです。
なので、よく噛む子はその山と谷がちょうど合わさり、かみ合わせのいい位置に歯が移動してくれます。
これが噛まなければ歯はどこに落ち着けばいいかわからず、向きやすい方向に向いたままになってしまいます。
なので、歯の傾きや位置を見れば、
「あーこの子は歯を使えてないな、噛めてないな」と思うわけです。
そして、あまり噛まない子は噛む時の筋肉が発達しません。
子どもは骨がどんどん大きくなっていくのですが、骨にも大きくなっていく方向があります。
それは骨の周りにある筋肉がどう引っ張っていくか。
しっかりと噛んで、噛む筋肉が発達している子は、その方向に骨も成長するので、顎の形が綺麗になりやすいです。
一方、噛まない子は骨を引っ張る力が弱いので、いい方向に成長しづらくなります。
その結果、顔が細長くなりやすいのですね。
他にも「消化が良くなること」や「脳への刺激」など、噛むことの利点はたくさんあります。
それはまた後日に書かせていただきます。
とにかく噛む!
目安は一口30回!!(できれば50回!!!)
頑張りましょう(^^)

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)
1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
院長紹介ページはこちら
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