小佐々院長のコラム

子どもの予防矯正第一人者 Dr.小佐々 睛夫

『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。

  • 2020/09/12
  • 小学生

子どもからの矯正のメリット

 

みなさん、こんにちは。

 

京都市北区、北山の小佐々歯科診療所です。

 

 

今回は子どもの矯正治療と成人の矯正治療の違いについて述べたいと思います

(ここでの子どもとは小学生までのこと)

 

 

 

親御様の中にはこう仰る方がおられます

「この子は歯並びが悪くなるのはわかっているから、今からすると期間もかかるし、このままおいておいて大人になってから矯正治療をさせます」

 

 

「小児矯正は期間がかかる」

というのは否めません。

 

 

なぜかと言うと、子どもは「成長を伴う」からです。

 

 

そう、この成長があるかどうかが子どもの矯正と成人の矯正との大きな違いです。

 

 

 

 

歯並びを矯正する時は多くの場合、そのまま歯を並べようとするとスペースが足りない問題が出てきます。なので、それを確保しようとし、「歯を抜歯」します。それでスペースを作って並べる。

 

 

子どもの場合は、スペースが足りない時に「抜歯」という選択肢は第一選択になりません。

子どもには成長があるので顎自体の位置や大きさから改善できる時期です。

 

 

顎の成長とは、顎の骨が「ある力」を受けて形や位置を変えていくことです。

 

そして、その「ある力」とは矯正装置の力もそうですが、骨の周りについている筋肉の力もあります。

 

 

骨に付着している筋肉がどう使われるかで顎の骨の成長は変わってきます。

 

わかりやすく言うと、噛む力がかなり強い人はエラが張っているのに対し、噛む力が弱い人はエラの角度が大きく、顔が縦長になりやすいことをイメージしてみてください。

 

 

 

そこで、ここで考えていただきたいのが、もし歯並びが良くない子はそうなるように「筋肉が骨を引っ張っていった結果」として捉えていただきたいのです。

 

 

なので、筋肉の使い方を改善し、骨を正しい方向に成長させていく

 

これが成人の矯正ではできない、子どもの時期だからこそできるすごく恩恵が高い治療ができるのです。

 

 

成長があるから顎が大きくできやすい、と言うだけではなく、

 

 

子どもの時期を「成長があるから、それを正しい方向に成長させることができる時期」と捉えていただき、是非、生涯健康なお口元を作っていただきたいと思います。

 

 

 

 

監修者情報
監修者情報

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)

1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
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