小佐々院長のコラム

子どもの予防矯正第一人者 Dr.小佐々 睛夫

『小佐々(こささ)院長のコラム』にて子どもの歯並びについて情報発信しています。子どもの予防矯正第一人者が、他では聞けない最新の情報をご提供しています。是非ご覧になってください。

  • 2014/01/28
  • 乳幼児期

オシャブリっていいの?悪いの?

“おしゃぶり”いつまでもやっていると「指導」の対称となってしまいます。
本当にオシャブリは悪いのでしょうか?乳児のおしゃぶりは自然の行為であり、当然なのです。言葉を話すようになると自然に取れることが多いので、問題はあ りません。おしゃぶりの使用は3歳になると急激に減少します。1歳半とか2歳でも、おしゃぶりを盛んにしゃぶらせると、咬み合わせが多少悪くなるけれども、やめてしまえば治るのです。
おしゃぶりには次のようなすばらしい効果があります。

  • ●精神的に落ち着く
  • ●舌の筋肉が強化される→舌の力によって顎が成長する
  • ●口蓋が深くなる(口腔が広くなる)
  • ●嚥下力がつく
  • ●口腔周囲筋が強化され口元が締まる
  • ●顎の発達を促す
  • ●鼻呼吸が獲得される
  • ●免疫力がつく
  • ●舌小帯が切れる(舌が活発に動けるようになる)

 

5-6か月以降の乳児はなんでも口ヘもっていってしゃぶります。これは目と手の協調運動の学習とともに、いろいろのものをしゃぶって形や味、性状を学習しているのです。オシャブリを使用していると手で掴んでも口ヘ持っていくことができず、このような学習の機会が奪われることになります。オシャブリを使用している間も、声かけや、一緒に遊ぶなどして、子どもとの触れ合いを大切にするということが大切なのです。育児の手抜きでただ使ってしまうのはよくないということです。
おしゃぶりは乳児では悪いのではなく、「いつ外すか」ということが問題です。少なくとも3歳過ぎになったら取るように心がけましょう。そうすれば歯並びには影響がないのです。

監修者情報
監修者情報

院長 小佐々 晴夫(こささ はるお)

1967年 九州歯科大学 卒業
1969年~ Dr.Daryl Beachに師事
1971年~1976年 Dr.Beach研修コース インストラクター
1975年~ 現在地に小佐々歯科診療所 開設
1995年~ 子どもの咬合を考える会の設立
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